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英語学習法レビュー

しばらく前からの英語ブーム以来、英語学習法に関する書籍が数多く出版されています。また、本サイトを含め、インターネットの情報も氾濫しています。これらの情報は玉石混合です。本サイトの評価は皆さんにゆだねますが、他にも「ただ聞くだけで英語を習得できる」、「この表現を暗記すれば全てうまくいく」といった、かなり怪しいものも含め、何を信じたらよいか分からない状況になっています。ここでは、言語学、心理学、認知科学といった学問の知見を援用している学術的な外国語学習に関する書籍のレビューをします。

外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待 / 白井 恭弘 岩波書店
この本は以下に述べる「より良い外国語学習法を求めて」と異なり、薄い一般書で、読み物としてすぐに読める。呼び知識ゼロでも理解できるはずだ。日本人はなぜ英語が苦手かや日本語と他の言語の構造の違い、外国語学習法に関するヒントが分かりやすく簡潔にまとめられている。

より良い外国語学習法を求めて―外国語学習成功者の研究 / 竹内 理 松柏社
外国語学習に関する先行研究の整理、質的調査、量的調査を用い、外国語学習の方法を検証している。臨界期説(一定の年齢に到達すると外国語の習得が極めて困難になる)という説は実は評価は分かれていて、年齢は限定的な効果だとしている。
外国語の達人とされる人々は、訳を避けるが文法は軽視しない、新しい表現は辞書などで極力確認するようにしている、速読と精読、速聴と精聴を併用する、単語は文脈で覚える人とリストで覚える人に分かれるといったことが調査で明らかになっている。大量にある先行研究の整理、複数の調査をまとめている本は珍しく、(統計調査で難しい点はあるが)基本的には専門家でなくても読めるという点で高く評価できる。
この本で述べられていることの問題点は、以下の3点。
(1)学習の初期・中期・後期(初級・中級・上級)の基準が述べられていないこと
(2)調査対象にした外国語の達人の条件に、学習の初期段階で留学歴が無いことということに対する理由の説明がないこと(私は初級レベルのときに語学留学をしたが、語学留学をすれば英語を習得できるとは限らず、英語学習の方略を試行錯誤して発見する必要があった。そこから得られたものもあるはずだ。そうでなければ私はこんなサイトなど作っていない)
(3)調査の際、外国語学習者の外国語以外の学力や、文化的要因を考慮していないこと
ただ、これらの問題点を差し引いてもこの本は一読に値する。正しい英語学習法を見つけるための参考にしよう。






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